デジタルサイネージジャパン-最終日前編-

さて少し間が空いてしまいましたが、最終日の続きを書きたいと思います。

最終日はとりあえず講演を聞いてゆっくりできるかな、と思っていましたが、それは間違いでした。

▼売りにつなげる小売業でのデジタルサイネージ

本日最初の講演「売りにつなげる小売業でのデジタルサイネージ」を聞きに初日宿泊したアパホテルへ。この専門コンファレンスは3日間、場所は変わらずに行われるのですでに慣れたものです。

コンファレンス会場

この講演もなかなかに興味深いものでした。

アメリカの大手スーパーマーケット、ウォルマートがサイネージを導入したときの苦労話なども聞けました。日本は現在、まさにこのウォルマートと同じ苦労に悩まされているのだとか。

ウォルマートもデジタルサイネージ導入当時は散々だったらしく、失敗の連続だったのだとか。

音量などが大きかったり、同じCMが流され続けていると、店員が勝手に電源を切ってしまうとか、位置が高いところにあると、まず見られない。逆に低すぎると子供がいたずらをして壊してしまうなど。

解決策として以下のような内容を実施したところ効果が出てきたのだとか。

・売場で客の目は上を向くことはほとんどない。位置は目線に合わせる。
・こったものではなく5~7秒でわかりやすくコンテンツ制作
※スーパーで立ち止まる客はほとんどいない。コンテンツは早い回転を。
・フォントは大きく
・売場にあった配色など
・音量調節機能必須
・棚組み込み式。両面ディスプレイ。稼働式。タッチパネル式。

広告だけだとまず見られない。占いや地域情報など。
広告と非広告の配信率は1:1

などなど。これらは解決策のごく一部だと思いますが、このようなプロセスを経て効果が徐々に上がってきたのだと言います。

この後に、講演者の3人の方が実際にデジタルサイネージを導入したスーパーに自ら赴いてマーケティングしたところ、やはり散々な結果が得られたらしいです。

デジタルサイネージを見たお客さんの人数を集計したところ、200人中「2人」だとか・・・約1%。これはひどい。

現状、やはり日本はウォルマートと同じ道を歩んでいるようです。

これを解決するには、今後、確率したマーケティング手法が必要になるだろうとのこと。

講演者の方々が事細かくマーケティングをし、どのように効果を上げていくかというプロセスを見せてもらいましたが、これはとても参考になりました。

そして最後に、今後同様にデジタルサイネージを導入されようとしている業者の方々に一言。投資額が膨らみ過ぎないようにとのことでした。

確かに単体で、しかも一店舗などに導入しようとすればそれほどの額にはならないでしょう。ですが、複数店舗に導入しようと思えば単純に×店舗数になってきます。また、場所によっては必ずしもデジタルサイネージが最良の媒体ではないということです。売り場、コンテンツの見せ方などケースバイケースということですね。

これは導入を提案する側とすればこのようなマーケティングも含めた提案が必要になってくるのではないでしょうか。

▼インターネットの未来像:ポストインターネット

さてこの講演が終わるのが11時45分だったのですが、30分を過ぎたあたりに申し訳ないと思いつつ退席し、よんは次の目的地へ。

というのも、これは見逃せない!と思った講演がありまして。

このイベントの基調講演の中に本日11時45分から、ニワンゴ取締役「西村博之」氏(以下ひろゆき氏)と、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特別招聘教授「夏野 剛」氏(以下夏野氏)の対談と言いますか、「インターネットの未来像:ポストインターネット」という講演が控えていたからです。

午前中に受付に確認を取ると、「おそらく大変な混雑が予想されます。立ち見、もしくは入場規制がかかるかもしれません」という言葉を聞いていたので、ダッシュで会場へ。

案の定、そこには長蛇の列が・・・マジですか?しかもその列は事前登録予約していた列だったらしく、予約していない列は他にあり、よんは渋々そちらに。予約しておけばよかった・・・。

ですが、なんとか立ち見で見ることが出来たので良しとしましょう。

と、この講演の内容なのですが、私が語るよりも、講演の内容はすでに記事になっていたので、興味のある方はこちらをご覧下さい。ほぼ講演の内容がそのまま記載されています。

URL: http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/12/news098.html

写ってませんが、上のリンク先の会場内画像の後ろのほうにはしっかりとよんは立ち見しています(笑)

そして案の定、会場内は撮影禁止だったので写真は撮れませんでした。無念です。

それにしても講演というよりは、本当に何気なく日常の会話をしているような雰囲気でした。ですが、雰囲気はそんな感じなのに内容はとても面白かったです。さすがと言えるくらい、お二人とも見識が広いと言いますか、視点が面白い。

それにしても私の横にいた人は、パソコンを開いて何やら打ち込んでいました。おそらく2chにスレッドでも立てていたのでしょう・・・

後半へ続く。

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