尾道おすすめ食べ歩きコース 良いとこ尾道 第5回

 甘いものはお腹の断面積が増すので用心している「 window tribe 」です。

まずは「組版よもやま話」をさぼっているので・・・

 私の書いている「組版よもやま話」をさぼっていても、ついつい文章を扱う仕事柄、「定義」が気になる気難しいおっさんぶりが頭をもたげて、前回は何でもかんでも「尾道ラーメン」一括りにしようとする世相に対し、そればかりじゃあない尾道の「麺」事情を書きました。

 今回はちょっとハイカラに食べ歩いてみようと思ったのですが、こういった記事を称して「グルメねた」というのでしょうか。何でも一括りにしようとする言葉「グルメ」・・・、う~ん、気に入らない言葉です。

 私が若かりし頃に辻調理師専門学校の初代、辻静雄さんの新潮文庫「ワインの本」を読んでいる中で、フランスの国民的百科事典「ラルース」に巷でいわれている広義の「グルメ」にもランク分けがあるような事を書かれていたのを思い出しました。

 うろ覚えですが最上位の「ガストロノミー(美食家)」、第2位に「グルメ(食通)」以下、「フリアン(食道楽)」、「グルマン(食いしん坊)」、「グリュ(大食漢、まあ、大飯ぐらいですか)」、そして最後に「ゴワンフル(むさぼり食べる人と書く、貪食家)」という6つの階層だったはずです。

 「グルメ」というのは最上位ではなく第2位のランクの言葉ですが、一般的な感覚では第4位の「グルマンねた」が妥当かなと「定義」し自らを納得させ書き始めます。食いしん坊万歳!


 気難しい前置きが長かったですが、尾道の市街地は尾道水道と千光寺山山麓を囲むようにカーブした山陽本線の南側に囲まれたエリアがメインとなり、東西に伸びるアーケード街と尾道水道に平行した海岸通りを中心に多くのお店があります。徒歩でブラブラと回るのには丁度良い町の大きさですので、あえてお店の住所・電話番号は省略しました。

午前中のおすすめ

 私が尾道で活動するのは朝早くからの事が多く、朝食はアーケード街で7時30分開店の「尾道浪漫珈琲本店」に入ることが多いです。ここではトースト類もありますが、お洒落にワッフルモーニングでスタートします。折り目正しい正統派の喫茶店ですが、開店早々近所の年配の方々が訪れてきたりする地域密着店でもあります。


 今風でいけば尾道港西側の倉庫を改装したホテル「ONOMICHI U2 」のYard Cafeでサンド・バーガーとフレッシュなジュースを携えて、オープンデッキで目の前の尾道水道を行き交う船を見ながらお洒落に朝を過ごすのもありです。


 活動開始して午前のおやつタイムには海岸通りの中ほどの「からさわ」のアイスモナカが定番です。

 道路向かいの尾道水道に飛び出した突堤にベンチもあってここで食べるアイスモナカは風情があります。

ランチを洒落こむ

 「からさわ」から海岸通りを尾道港方向の西に進むと、向島に渡る福本汽船のお向かいに間口が狭いけど木箱のような建物が目に入ります。
イタリアンのテイクアウト専門店の「IL PONTILE(イルポンティーレ)」です。お昼はここがお奨めです。

 木箱部分の奥がデリカテッセンのようになっていてテイクアウトするのですが、実は2階の木箱部分で、彩り鮮やかな野菜と福本渡船から行き交う人々の対象を眺めながらイートインもできます。


 尾道港を西に進むとレンガ造の店構えのカジュアルフレンチ「レスポワール ドゥ カフェ」でも多くの種類をちょっとずつのコスパの高いランチが味わえます。パンがガーリックトーストをはじめあれこれ選べて食べ過ぎてしまうのがたまにきずです。

 

おやつタイムは

 アーケード街を腹ごなしに東に行くと長江の辺りが前回紹介した中華そばの名店「朱華園」エリアです。おやつがてらにお向かいの「三三九」というたこ焼き屋さんで大行列を眺めながらたこ焼きをぱくつくのも一興です。


 ここから山側に行って山陽本線の下をくぐると千光寺に上がるロープウェー乗り場になりますが、ここにあるのがワッフルの名店「コモン」となります。ここで砂時計を見ながら紅茶とワッフルのアフタヌーンティーとしゃれ込むのが正統派の尾道観光となります。


次回はいよいよ大人のお楽しみ、「夜の尾道」を探訪してみようと思います。

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