著作権について思うこと

ようやくこの新しい職場の環境にも慣れてきた新入りのハンカーです。

今回は著作権などについてあれこれ書いてみます。「ええっ?印刷とかシステム開発とかにかかわる職場で働いてるクセに!?」と非難轟々かもしれませんが、僕はどちらかというと「著作権については強化したり厳しく取り締まったりせず、規制を緩和するべき」という意見の持ち主です。もちろん、だからと言って著作権を侵害しても良いわけではありませんから、というよりむしろそういう意見の持ち主だからこそ正々堂々と自分の意見を主張できるよう、著作権について違法なことはしないよう心がけています。

僕のような意見の持ち主からはよく言われることではありますが、僕も著作権というのはITやインターネットが発達する前に考えられた制度だから今の時代にはそぐわない、という意見を持っています。コピーというのは技術的にどんどん簡単になっているわけで、それに対抗してコピーを制限する技術を発達させることも重要ではあるのかもしれませんが、僕はコピーが簡単になっていることを前提に、それでも成立するビジネスモデルを考え出すことの方が重要だと考えています。

もちろん、それは口で言うほど簡単ではありません。こういう主張をすると「自分が不正コピーをしてるからそういうことを言うんだろう。盗人の論理だ。盗人猛々しいとはこのことだ。」などと非難されることもあります。でも、それでは自由なコピーを認めると商売は全く成り立たないのかと言えば実はそうとも言い切れないのです。今回は書評の回ではないですが、その辺は「フリーコピーの経済学」という本などで詳しく解説されているので紹介しておきます。[amazonjs asin=”4532133564″ locale=”JP” title=”フリーコピーの経済学―デジタル化とコンテンツビジネスの未来”]

この本にも書かれていますが、では僕たちが「コピーを制限することは全く必要ない」と考えているかというと、そういうわけでもありません。あくまで状況に合わせてコピーをどれくらい制限するのか適切にコントロールすべきだ、という主張です。また、この本でコピー技術が発達してもオンラインゲームがビジネスとして成り立っている事例が紹介されていますが、僕の意見としては、これは「オンラインゲームなどのサーバーの情報はコピーされにくい」という性質を利用しているわけだから、クライアント(ユーザーが直接触るゲームプログラム)は無料で配布されているとはいえ、これはコピーが制限されている状況だと思っています。

ではどうするべきだと思っているのか、という話になりますが、その辺は僕が個人として書いているブログの一部で触れていたり、昔開発していたGiAnTa BBSというBBSのマニュアルページに詳しく書いてあります。少し長くなりますし賛否両論あると思いますが、興味のある方は読んでみてください。それでは今回はこの辺で。

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