退院後約2か月目の近況報告

シンです。
早いもので、2月も3分の2が過ぎてしまいました。寒さもあともう少しでしょうが、みなさん風邪などひかれてはいませんか。私が2か月にわたる入院を終えたのが昨年の12月22日なので、あと3日で退院してまる2カ月が経つことになります。手術のことや入院生活のことなどたくさんみなさんにお知らせしたいことがあるのですが、その前にまず退院後約2か月の私の近況をご報告したいと思います。

1.退院直後の課題

昨年12月22日にどうにか退院できたものの、退院直後はまだいくつかの課題が残っていました。それは、

 (1)階段の上り
 (2)坂道の上り
 (3)長距離の歩行
 (4)風呂場でしゃがむこと
 (5)布団から起き上がること

の5点でした。

(1)は会社に出社してまず最初に直面する問題で、職場が主に2階での作業になるため、毎日必ず数回の階段の上りが発生します。ただ、幸いにも会社の階段には左右に手すりがついているので、会社に出社するようになってしばらくは手すりにすがって上っていました。ただ、しばらくするとそれにも慣れてきて、手すりを使わずに階段を上ることができるようになってきました。ただ、現時点ではまだ重いものを持って階段を上るのは難しいのが実情ではあります。

(2)は私の自宅から歩いて十数分のところにある私の両親が住む実家に行く道中に急な坂があり、正月中はほぼ実家で過ごしていたので、正月のお休み中は毎日のようにこの坂を上ることになりました。これも最初のうちは杖をついてやっとのことで上っていたものですが、1月の半ば位からは杖なしで坂を上ることができるようになってきました。杖をついて歩く上で最も困るのが雨降りで、杖をついた上にもう一方の手で傘をさすということになると、両手がふさがってしまい、転倒時に危険な状態になります。杖をつかなくてもよくなったので、これで雨の日に傘をさしても危険が減ったわけです。正月休み中の実家でのリハビリ(?)が功を奏したと言うべきでしょうか。

(3)は実は普段はあまり大きな問題にはならないのでした。というのも会社への通勤は車を利用するので、普段長距離を歩くという場面はなかなかないからです。唯一、1月5日の仕事始めの日に、会社の駐車場から新年互礼会の会場まで歩いたことがありましたが、これはやはり杖がなければ無理な感じでした。距離の問題もありますが、道中歩道橋を上ったりするところが数か所位あるためです。しかし、階段や坂道の上りがほぼ問題なくなってきた今なら、杖なしで同じ道を歩けるのではないかという気がします。

(4)は意外にもほとんど問題になりませんでした。入院して以来、しゃがむという動作に苦手意識を植え付けられてしまった感じがあるので、退院後、入浴時の身体を洗う時にこれは問題になるに違いないと思って、退院時に風呂用の椅子(高さが調節できるしっかりした造りの介護用の風呂用の椅子)まで購入して準備していたものの、椅子の世話になることはほとんどなく、じきに邪魔になって片づけてしまったほどです。もちろん最初のうちはしゃがんだ状態から立ち上がるには多少何かにすがらないと難しい状態でしたが、今ではどうにか何かにすがらなくてもしゃがんだ状態からゆっくりなら立ち上がれるようになりました。

(5)は入院の終わり頃から退院してから問題になるのではと色々考えていましたが、そもそも手を使ってかまわないというのであれば、布団から起き上がるのに大した支障はないだろうと思っていました。事実その通りで、最初のうちは手をついて布団から起き上がっていましたが、今ではひざに手を添える程度で布団から起き上がれるようになっています。それにしても、不思議なのは、入院中ずっと就寝後1時間位経つと手術の後遺症で両脚のももの外側に張りを感じて気になって仕方がなかったものでしたが、自宅に戻って布団で寝るようになってからはそういったことはほとんど感じなくなったことです。退院後もしばらくはこの後遺症は消えないだろうと思っていただけに何故なのかとても不思議です。やはり私にはベッドではなく、布団で寝るのが性に合っているということなのだろうということで納得しています。

これからの課題

今ではほぼ以前の日常生活を送れるまでに身体が回復してきましたが、これからの課題としては次のようなことがあります。

(1)体重を維持すること
(2)ヘルニアの再発防止
(3)走れるようになること

(1)は入院前と退院時では体重は約10㎏ほど減りました。しかし入院中は食事のカロリーがコントロールされ、毎日リハビリやら自主トレで何らかの運動をしていた状態から、カロリーの制限がなく、日々の仕事に追われてほとんど運動もできなくなっている現在の生活のギャップからして、このまま体重を維持して行くのは非常に難しい課題です。体重が増えると、その分腰への負担が増えヘルニアの再発につながりやすくなると言われているので、節制に努めて行きたいところです。

(2)はそもそも何が原因で私がヘルニアを発症したのか、明確な因果関係が明らかになっていないため、以前と全く同じ生活を続けて行くと、またいつかこの病気が再発してしまう可能性は残されたままだと言えるでしょう。(1)の課題をまずクリアし、日頃から腰に負担をかけないような生活習慣を心がけて行くしかないと思います。

(3)は日常、私が走ることを必要とする機会はほとんどないのですが、唯一あるとすれば、歩いて横断歩道を渡る時に、信号が点滅して赤に変わってしまいそうな時に走る位でしょうか。しかし、入院中は歩くことも満足にはできない身、信号が変わりそうになり急いで走って渡るなんてとても無理で、あと一歩のところで次の信号待ちということが入院後もしばらく続きました。信号ぎりぎりに走って横断するというのは危険ではあるし褒められたことではありませんが、今では小走り程度はできるようになってきたので、以前のように信号が変わりそうになったら急いで走って渡る位ならもう少ししたらできるようになりそうです。

おわりに

「日々の生活がリハビリになる。」入院していたリハビリ病院で聞いたその言葉を実感したのは、まさに退院してから元通りの生活に戻ろうとしていた時でした。最初は杖なしでは上れなかった急な坂を繰り返し上るうちに杖なしで上れるようになり、会社の階段も毎日上っているうちに手すりなしで上れるようになる、そのことを自ら体験して初めて実感しました。階段を上る訓練をリハビリ病院でもさんざんやったものですが、ついに手すりなしで上ることは入院中には叶わず、杖なしで歩けるくらいまで回復してから退院したいと思っていましたが、時間の都合でそれもできませんでした。しかし、結局は退院後の元通りの日常生活を送ろうと努力するうちに時間が解決してくれた気がします。

さて、今や2か月にわたる入院生活から約2か月が過ぎ、ほぼ入院前の元通りの日々の生活に追われ、入院生活の記憶は薄れてつつあります。しかし、同じ病気が再発する可能性がある以上、この経験を忘れ去ってしまうことはあってはならないことです。2度と同じ轍を踏むことがないよう、入院中につけた日記を時々読み返しては記憶を新たにしたいと思います。来月のブログはテーマ月となっていますので、私の入院生活の思い出話はちょっと先になりますが、近いうちにまたブログでご紹介しましょう。では、今回はこの辺で。

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