「超星数字図書館」利用体験記

1.きっかけ
最近、シンのマイブームは中国語。と言ってもまだ中国語は素人同然の状態ですが、中国語の辞書などを買い集める毎日なのでした。
(ちなみにシンのプロフィールの写真の電子辞書も中国語用のものです。)

さて、辞書を一通り集めると、今度は中国語が上達した時のために、中国語の本が欲しくなります。しかし、辞書をさんざん買ったのでふところはさみしく、何とか安く中国語の本を合法的に【注1】手に入れたいと思っていた矢先、シンの第3回のブログを書く時に、この図書館を知り、何とか利用できないものかと考えたのでした。

そうはいっても、この図書館、残念ながら中国国外の利用者のことを考えて作られてはおらず、表記はすべて中国語。中国語初心者のシンにとってはかなり敷居が高いのでした。

ブログ「中国の図書館の電子化の近況」の記事にもあったように、本を自由に読むためには読書カードが必要ですが、シンが中国の銀行の口座を持っているわけもなく、読書カードを買うことは現状ではできません。
しかし、この図書館では無料で読める100コンテンツを、定期的に更新してくれているようなので、まずは登録だけでもしてみようと思い、やってみました。

【注1】シン以前のブログ「著作権法改正」参照。来年からネット上に著作権者に無断でアップされているコンテンツのダウンロード行為が違法になります。

2.まずはユーザー登録から
登録自体は類似のサイトを登録したことのある人であれば、恐らくそれほど難しいものではないでしょう。ログイン名とパスワードさえ登録すれば、あとはサイトが要求してくるプラグインソフトと、SSReaderという書籍閲覧用ソフトのダウンロードおよびインストール(これはインストール中のウイザードの文字が全て意味不明のカナなどに化けてしまって、勘をたよりにするしかなく、終わるまでかなり不安でしたが。)をすればOKです。

ログイン名と設定したパスワードを入力して、いざ本の閲覧へ。中には1900年〜2000年頃の日本のテレビドラマに出演していた懐かしい芸能人などの写真満載の本などもありましたが、写真のスキャンの解像度もあまりよくなく、スキャンで位置が曲がってしまったものもそのまま修正もせずに載せられていて、お世辞にも読みやすいとは言えませんでしたが、タダなのであまり文句も言えないといったところです。でも、普段はこの電子書籍を有償で売っているはずなのですが…。日本では絶対クレームものではないでしょうか。中国ではこれでOKなのでしょうか。

3.書籍閲覧用ソフトSSReaderについて
SSReaderというこの図書館専用の電子図書閲覧ソフトですが、中国語の環境でないシンのパソコンのせいもあるのか、ページをめくる速度なども緩慢であまり使いやすいものではありませんでした。ただ、ひとつだけ感心したのは、OCR(光学文字読取)機能です。

ブログ「中国の図書館の電子化の近況」でも触れましたが、この図書館の電子書籍のファイル形式はPDGという画像の一種で、もちろんこのままでは文字の検索などはできません。しかし、この閲覧用のソフトには、ページごとにOCR処理をしてテキストデータにしてくれる機能があるのです。
これを使って電子テキストにしたい人はどうぞ自分でご自由に、という意図なのかも知れませんが、これがけっこう使えそうな感じです。1ページごとに読み取り範囲を指定してやる必要はありますし、画数の多い文字などでは誤認識したりもするようですが、自分で手で入力するよりは格段に早いのではないかと思います。

残念ながら、このソフトではシンのパソコンからはいくらやっても本をプリントアウトすることは出来ないませんでした。元々本の保存は図書カードがなければ無理ですがプリントアウトは出来るはずなのです。
やむなく気に入った本の保存しておきたい部分を、上の方法でOCR処理したテキストと、本のページを1ページずつ画像として保存したものをPDF化して保存しておき、将来の役に立てる(?)ことにしました。なにせ1ページずつの作業しか出来ないので、この方法ではせいぜいやるとしても数十ページが限度でしょう。せめて本を丸ごと一括で処理できれば、プリントアウトできなくてもシンにとっては十分なのですが…。

4.最後に 〜中国語のサイトのおすすめ〜
いずれにしても今は一応図書館にログインできるだけで、正式な図書カードを持っていないため、いつログインできなくなるかも分からない状態です。中国人以外の外国人向けには、PayPalというオンライン決済の方法があるようです。これはebayなど海外のオークションでの支払いに用いられる決済方法で、日本のクレジットカードでも登録すれば使えます。

実は、シンもかつてはebayでオークションに参加していたことがあり、その際にはPayPalを利用していました。しかし、クレジットカード番号の流出の被害に遭った(PayPalのせいではないのですが)ので、安全のため今では利用していません。海外からでも安全にカードの支払いができる支払い方法があれば、ぜひシンも図書カードを購入したいと思います。

冒頭でも述べたとおり、最近のシンのネットサーフィンのお気に入りは、言葉への興味から中国語のサイトがメインですが、とにかく中国の経済成長に比例するかのように、中国語のサイトには面白いものがたくさんあります。

確かに中には違法なコンテンツをアップロードしているようなサイトもあるようですが、そればかりではありません。みなさんも最初は言葉の壁があるかもしれませんが、漢字ばかりの表記に慣れてしまえば意味も何となくわかるようになり、意外に親しみが持てるかも知れません。一度中国語のサイトで面白そうなものがあったら、のぞいてみてはいかがでしょうか。(ただし、言葉に慣れるまでは、むやみにファイルをダウンロードしたりすることはお勧めできませんが。)

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