デジタルサイネージジャパン2010 2日目

皆さんお疲れさまです。よんです。

少し間が空きましたが、引き続きDJS2010の2日目を綴っていきたいと思います。
初日の記事はこちら▼
デジタルサネージジャパン2010初日part1 part2

翌日の朝、7時に起床!目覚めは・・・うぅ、あまりよくないですね。前日に飲み・・・いえなんでもないです(笑)

▼ホテルからの眺望。

ホテルからの眺望

さて、目覚めがあまりよくなかったので、ここは一発気付けに風呂!朝風呂はいいですよね。目が覚めます。実はここのアパホテルの4Fには玄要の湯という大浴殿があるのです!これは入らねば!ということで入ってきました。も~さっぱりですよb

そして朝食を食べチェックアウトを済まして出陣です。今日は有料コンファレンスがあります。まずは10時15分から社長が聴く講演があったのですが、この講演会場が分かりにくかった。受付に聞いてもすぐに返答が返ってこない。このあたりは是非改善してもらいたいものです。

さて私の聴く講演は昼からなのでそれまでまた展示会場へ。今日は各ブースでハードやソフトの詳細を聞いて回りました。

前回と比べるとハードはもちろん薄型やタッチパネルなど進化しているのですが、相変わらずハードの価格はそれほど安くなく・・・。まーそれは仕方ないですね。

ハード面よりも、ソフト面が興味深かったですね。サイネージのコンテンツ制作は「Saas」、つまりデータ制作はインターネット上の管理画面で作ってディスプレイに送るというモデルがけっこうありました。つまりエンドユーザ向けのソフトですね。コンテンツのテンプレートは用意してあり、知識や技術がない人でも比較的簡単に作れるというモデルです。

あとは制作ソフトとハードの中間に位置する、筐体が目立ちました。デジタルサイネージは今までは制作ソフトとハードはセットというモデルがほとんどでした。専用のソフトに専用のハード。まさにガラパゴス化で、弊社が取り扱っている、サムスンの「ハルエとケイジ」もそのモデルなのですが、これらの匡体を間に入れることで、ハード(ディスプレイ)を選ばないというモデルにしているようです。やはり専用のハードは高いというのが、サイネージ導入の敷居を高くしている要因の一つでしょう。この筐体を安く提供することで、サイネージを導入しやすくしようということですね。

だから極端な話、余っているPC用のディスプレイでもOKということですね。もちろんコンテンツはそのディスプレイ用のサイズで作らないといけませんが。

なるほどと思いながら、どこも同じ問題を抱えているのだなーと感じました。

さて、昼頃になり、食事を済まし、今度は私がコンファレンスに参加です。社長はまた取引先にアポを取っていたらしくそちらに行かれました。いってらっしゃいませ。m(_ _)m

それにしても、会場付近で始まるのを待っていたのですが、周りの人は7~8割がiPhoneですね。さすが東京というべきでしょうか。iPadもちらほら。今回の講演でもやはりiPadを持って登壇される講演者がとても多い。さすがは最先端のイベント。おそらくUstreamやツイキャスなどでライブ配信された方はかなりいることでしょう。展示会場は基本的には許可がいるかもしれませんが。

そして時間になり講演会場へ。

デジタルフォトレームでもOK お手軽デジタルサイネージの潮流
PART1.システム編

デジタルサイネージ
価格は低下 台数は増加

デジタルフォトフレームが売れる理由
・ケータイ、デジカメ、デジイチの普及
・高画質化

デジタルフォトフレームは飽きる
・自分の撮った写真しかみれないから

フォトフレーム用コンテンツ配信プラットフォーム
サイネージ用コンテンツ配信プラットフォーム
アメリカでは月額20ドルでやっている

デジタルサイネージの現状は高速道路(ハード)は揃ったけど車(コンテンツ)が通ってない。
専用端末ではなく、汎用端末が今後出てくる。

・bitcrawler
タバコ大の筐体ででネットワーク使用可能なもの。

ヨーロッパでは写真を送るということが主流
日本は自分で使うことが主流

あえてタッチパネルにしない仕様も必要
※場所などにより触らせる端末は合わないこともある

フォトフレーム業界でもiPadの話題はけっこう出ており、iPadがフォトフレームキラーという声も。
ジョブズのiPad戦略は的を射ている。

ネットワークは3Gだと対応が難しい。あれば便利だがまだ回線としては遅い。
カレンダーは今印刷がほとんどだが、いずれフォトフレームのようにデジタルカレンダーのようになっていくだろう

■Town Market(サイト)
TV情報誌 無料でご自宅へ無料配達

デジタルフォトフレームで地域情報など、情報流通があれば絶対に人は見る。今はそれがない。商店街のシャッターが降りているのは情報の流通ができていないから。

フォトフレームにはいろいろな使用用途の可能性がある。
・Twitterのつぶやき・今日の天気、雲の動きなど・部屋の温度・カギのチェック、セキュリティ状況・
米国マンションデベロッパーの例
・マンション購入者に無線LANで室内写真をフォトフレームへ送る
いずれ家の壁紙などが情報受信の端末になるのでは

まとめ

・端末を売りたいわけではない。情報を売りたい。
フォトフレームではニッチな情報をお客様へ
デジタルフォトフレームは第3世代、第4世代を中心に
・デジタルフォトフレームはスタート地点にある。iPadもうまく活用することがカギ。
・ハードのビジネスではない。仕掛けを売りたい。
今はないコンテンツを模索したい。個人、家庭で使ってもらえるものじゃないと企業は手を出さない。

デジタルフォトフレームでOK お手軽デジタルサイネージの潮流
PART2 「コンテンツ編」

WEB制作会社は企画・デザイン・技術をデジタルサイネージへ活用

・オペレーションの課題
設置・撤去・コンテンツ更新にかかる人的コストがハードルに

・流通(売場)の課題
設置放映場所の確保。メーカーと流通

・メールDEドーガ
自分の携帯で撮った動画にMOSというテキストを合成してサーバー上で合成したものをユーザーにバック。これは携帯だけで完結する。メールDEドーガはコミュニケーションツール。

iPad無料アプリ
・Framechannel(配信プラットフォームのあるアプリ)

サイネージ向けのコンテンツとは?
・ロケーションは大事。テレビやWebよりも短い時間で。
・店頭での一番の目的は客引き
・売場を徹底的にリサーチ
・食品売場のサイネージは裏方の顔出しをすると安心感を与える。
・もっとしっくりくる使われ方を模索

Q.静止画か動画、コンテンツとしてはどちらが優れている?という質問
A.これはケースバイケース。
A.どちらのケースもあるが、動画のほうがどちらかというと好まれる。効果が大きい。
A.もちろん動画。これは効果としては必ず動画のほうが効果がある。静止画には音と動きというような効果はできないから。

■まとめ
・使っていかれるコンテンツをつくりたい。
・動画を使っていってもらいたい。コンテンツを増やしたいんではなく、使ってもらいたい。
・生産者と消費者を結びつける仕掛けを模索したい

この講演はデジタルフォトフレーム、皆さんの家庭にもあるかもしれませんが、写真をスライドショーして楽しむ媒体のことですね。意外に知られていない事実として、写真だけではなく、動画や音楽も楽しめるということです。・・・知られていないというよりは使われないと言ったほうが正しいような?

スーパーの商品棚にCM動画を流したり、飲食店の商品メニューを表示されたりと使用されるシチュエーションは増えています。実際にこの講演者の方々はそのコンテンツ制作に携わっていたり、企画、プロモーションを行っている企業の方もいらっしゃいました。

このデジタルフォトフレームもネットワーク化が進み、今までUSB経由でコンテンツを配信していたものが、インターネットを介してコンテンツを配信、管理ができるようになってきました。実際にiPadのアプリにはコンテンツを配信するプラットフォームが存在し、コンテンツを配信するサービスがすでにあるのだとか。

この講演で話が膨らみ、それこそフォトフレームは写真だけではなく、様々な地域情報を表示したり、天気予報や時計、Twitter、家庭のセキュリティ情報など、また、フォトフレームに限らず、カレンダーは電子ペーパーになり、スケジュール管理も行え、そのうち家の壁紙がそのように情報を受信する媒体になるのではなどという近未来的な夢の膨らむ話になっていきました。

夢の膨らむ話ではあったのですが、それこそ紙媒体を扱う印刷会社にとっては驚異と言えます。この話からは家庭に紙がある生活は想像できませんでした。

ただ、以前の記事にも書いたのですが、印刷とは情報を発信する手段の一つでしかありません。これだけ情報を受信する媒体が増えている中、紙の媒体が減っていくのは必然です。より早く安く情報を受信することができますからね。携帯電話が一人一台の時代になっているということが何よりの証拠です。ただ紙媒体はなくならない。というのは、以前何かの本で読んだのですが、紙媒体は無限、電子媒体は有限という話です。紙は失くしたり、燃やされない限りはそこにあり続けることができる。電子媒体は電力という限りの有るもので動いているからそれがなくなれば、ただの鉄の塊になってしまう、という話です。これを読んだときは、なるほど確かにと思ったものです。この先の技術がどうなるかはわかりませんが・・・。

紙媒体と電子媒体のメリット・デメリットは確かにあります。どちらもケースバイケースですが需要が高まっているのは明らかに後者です。

ですが、これは社長が聞いた講演の話なのですが、IPラジオ、つまりインターネットを介し、パソコンでラジオを聞くというのが今流行っているのだとか。なぜ今更ラジオ?と思うかもしれませんが、現在ラジオが聞ける場所というのはほとんどが車の中だけという状況らしいです。確かにラジオを聞くためだけにラジオのハードを買うか?と言われれば、人によるかもしれませんが、ほとんどの人が買わないと答えるでしょう。

ただしパソコンはかなりの人が持っており、家庭にも仕事場にもあります。ならばパソコンをラジオのハードとしてしまえば?

これが大当たりし、以前よりもラジオを聞く人が増えたのだとか。これは発想の転換ですね。ラジオ機器がだめなら別の媒体をラジオにしてしまえばいい。

これも社長談なのですが、これは印刷業界にも言えることで、紙媒体がだめなら別の媒体にしてしまえばいい。これはつまり今後期待されている電子書籍のことかと。媒体が変われば今まで以上の効果、需要が出るのではないかということです。

元々、印刷会社は本(コンテンツ)を作るノウハウはあるのですから、それを別の形に加工するということも可能でしょう。印刷会社がホームページ制作をやっているのも同じ理由でしょうね。

何が言いたいかというと、印刷会社の未来は暗いばかりではなく、明るい未来もあるということです。あまり印刷に関わっていない人間が偉そうなことを言ってますが・・・。

ただ、そのためには今後の企業努力が今まで以上に必要不可欠でしょう。なるようになると考えているだけでは、受身の姿勢だけでは何も変わらないですね。この不況の中、どこの企業もおそらく痛切に感じているのではないでしょうか。

私も今後を見据えて動いていかなければ。

さて、長くなったのですが、これにてデジタルサイネージ2010のレポートを終わります。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

※この記事は私個人の見解が濃い記事となっております。これが絶対というわけではないので参考までにしていただければ幸いです。

P.S. 初日のネタも記事にしたいと思います。

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