デザイン思考は面白い考え方だと思いました

皆さんお疲れ様です。よんです。

先月末に告知しました読書の秋月間ということで、今日は私のおススメ本をご紹介します!

「ビジネスのためのデザイン思考」

ビジネスのためのデザイン思考

ビジネスのためのデザイン思考

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紺野 登
東洋経済新報社
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いわゆるビジネス書ですね。

皆さんは「デザイン」という言葉を聞くと何をイメージしますか?大体の方はプロダクトデザイン、いわゆる「モノ」の形のデザインをイメージされるのではないでしょうか。この本で書かれているデザインとは「モノ」のデザインではなく「コト」のデザインです。

本書の言葉を引用すると、

デザインとは「デ(de)」+「サイン(sign)」
従来の意味を否定し、変えること。

デザインの本質的な意味や価値は、カタチに至るまでのコンセプトや、製品やサービスを構成する多くの要素間の関係性の形成力(組織化力)にあります。つまりカタチがなくてもデザインなのです。

 

私もデザインにはとても興味があり、書店で目に止まったこの本を手にとってパラパラと読んでみると面白そうだったので衝動買いしてしまったんですけど、この考え方はとても面白いです。

「モノ」のデザインはもちろん重要なんですが、「コト」のデザインはもっと重要であり、サービス全体をデザインするということが書かれています。

書籍の中にはAppleのiPodを例に出しています。
※先日Appleの元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が死去されました。この場を借りてご冥福をお祈りいたします。

皆さんはApple製品を持っていますか?現在は音楽を聴くと言えばAppleのiPodというくらい世の中に浸透しましたが、iPodがなぜここまでになったのか。iPodはハードだけの製品ではなく、ハード、ソフト、サービスがうまく合わさった商品なんです。iTunes(ソフト)とiTunes Store(サービス)があったからこれほど世界的に有名になりました。つまりこれもiPodという「モノ」のデザインだけではなく、ファイルを管理する「iTunes」と音楽を購入できる「iTunes Store」、これらのサービスがうまくデザインされているのです。

私もWebサイトのデザインをしていますが、最初の頃は、きれいで見栄えのよいデザインばかりを気にして作っていました。ですがデザインというのは「見栄えが良い=良いデザイン」という訳ではないんですね。そのクライアントの求めるコンセプトに合っているか?クライアントのサービス、事業のことを念頭に置いてデザインされているか?と言われたらなかなかそれに合ったデザインができていたかは疑問です。

しっかりとコンセプトや全体のイメージ、このWebサイトは何のためのサイトなのか?このサイトを訪れるユーザーは何を求めているのか?ということをしっかり意識するようになってからはデザインが良くなったように思います。「モノ」だけで考えると視野が狭くなり、デザインの広がりもないと思います。

本書にはこのようなことが書かれています。もっともっとたくさん良いことが書かれているんですけど、私の文章ではなかなか伝えられません。そもそもデザインというものは文章でなかなか伝えられ(以下略)ハイ言い訳です。すいません。

ここでは「デザイン」と「効率化」は矛盾したものと言っています。私はどちらかというと効率化重視の生産ラインではなく、デザイン側にいることが多いのですが、確かに効率化というのは一定以上はできないように思います。できないというよりは、しない方がいいと言ったほうがいいんでしょうか・・・。

これがここで言うデザインと効率化の矛盾でしょうね。ですがこれからの時代はこの矛盾を超えた先にあるとあります。つまり現場は頭突き合わせて相互理解した上で新しい取り組み(イノベーション)をしたほうがいいですよということだと思います。

この本の中にはその他にもいろいろな業種のサービスデザインやイノベーションを行うための方法などが書かれていてとても面白いです。今自分の仕事をやっていて何かこうモヤっとしたものを感じていたりする方におススメです。何が?というと難しいのですが、これからの社会の在り方、考え方、仕事への関わり方、最後のほうでは「自分をデザインする」などということも書かれていますので、今一度自分を見つめ直すのにもおススメです。

本書のタイトルでもある「デザイン思考」というものがよく分かると思いますよ。

私も「モノ」だけではなく、「コト」をデザインできるようになっていきたいですね。

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