山の秋

柿

今年も残すところあと僅かとなりました。
私の住む山間部の秋はすでに終わりました。
すでに雪が降っています。

過ぎ去ってみれば、いったいいつ訪れていたのか分からないほど短い秋でしたが
実家から日々差し入れられる秋の実りはしっかり堪能しました。

秋茄子に柿、生椎茸、さつまいもに栗…

特に今年は珍しく富有柿が豊作だったようで
贅沢に毎日よばれました。
子どもたちも大喜びで、夕食後の楽しみとなっております。

富有柿はそのまま手軽に食べられて人気ですが
私は渋柿を干し柿にしたものも好物です。
子どもの頃などはどこの家の庭先にも、干し柿が吊るされていました。
今はあまり見かけなくなりましたが、おそらくはクマの影響だと思います。

山に住んでいると、さまざまな野生動物がいます。
いのしし、さる、タヌキは頻繁に目撃しますが、さすがにクマはまだ見たことがありません。

私の住んでいる山間部では、冬眠前のクマが柿をねらって里山に下りてくるという理由で、
数年前から多くの柿の木が伐り倒されました。
最近、商店街にクマが出没し猟友会が出動するという騒ぎを聞かないところをみると、
柿伐採の効果があるのかもしれません。
クマに遭遇するよりはましですが、干し柿を食す機会が失われるのは少しさみしい限りです。

この頃実家では、渋柿はもっぱら「あおし柿」にします。
渋柿を焼酎と一緒にビニール袋に入れて密封し、こたつの中で
2~3日置くだけ、というシンプルな作り方ですが
驚くほど甘い柿になります。

先日、「これで最後」と柿をもらいましたのでこれで秋の実りを堪能するのも最後になりそうです。

以上で失礼します。

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