印刷の父・グーテンベルク

どうも、よっさんです。

電子書籍など電子メディアの台頭が著しい今日でも
重要な伝達手段の一つである印刷物。
この印刷技術を発明した人物をご存じでしょうか?
“印刷の父”とも称される、ヨハネス・グーテンベルクです。

ドイツに生まれたグーテンベルクは
1445年頃に活版印刷術を発明し、
1455年にはじめての大規模活版印刷本となる聖書を出版しました。
この聖書は「グーテンベルク聖書」、あるいは
本文ページの行数から「四十二行聖書」とも呼ばれ、
500年以上を経た今もなお
世界で最も美しい印刷物のひとつとされています。

この活版印刷は、
当時のヨーロッパに一大メディア革命をもたらし、
羅針盤、火薬とともにルネサンス三大発明の1つとされています。
また、活版印刷によって大量に作ることが可能になった聖書は、
マルチン・ルターらの宗教革命に
大きな影響を与えたと言われています。

なぜグーテンベルクの印刷術が成功したのでしょうか?

それは、鉛合金を用いて何度も使える丈夫な金属活字を発明したこと、
その金属活字によくなじむ銅版画用の油性インクを用いたこと、
ブドウ液を搾るワイン製造用圧縮器を印刷機開発に応用したことなど、
多分野の技術の統合を果たしたことが大きいと思われます。

では、印刷機が発明される以前は
一体どうやって記録を残していたのでしょうか?

“印刷以前”に記録を残す方法と言えば
紙とインクを用い書き写すしかありませんでした。
原本を見ながら一人で書き写す方法が一般的でしたが、
大量に生産したい場合は
一人が朗読し数人がそれを聞きとり筆記するという方法も
とられていました。

もちろん、このような方法では作業効率が悪く、
聞き間違えというミスが生じることもあります。
グーテンベルクの生み出した活版印刷が、
当時としてはいかに画期的なものであったかがわかります。

彼の発明から500年以上の時が流れ、
DTPの普及により昔ながらの活版印刷は衰亡しつつありますが、
情報革命の先駆けとなったグーテンベルクの偉業は
今なおも高く評価されているのです。

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