広島といえば路面電車!

どうも、よっさんです。

昨年の「春」「夏」「秋」「冬」のリレー記事が好評だった(…のか?)ので、今年もやっちゃいますブログメンバーのリレー企画!2014年第一段の今回は「広島といえば」…そりゃもうもみじ饅頭にお好み焼き…やっぱりどこまでも食に絡めます(汗)。相変わらずこんな私ですが、今回は広島人ならかなりお世話になっている(はず)路面電車について取り上げたいと思います。

住んでいるとあまり意識しませんが、広島は日本一の路面電車の街なんですよ。

日本では、2011年の時点で17都市19事業者が路面電車を運行しています。その中で、人口の多い東京圏の2路線を除けば広島市の広島電鉄と長崎市の長崎電気軌道の輸送密度はずば抜けて高く、特に広島は一日の平均利用者数が約15万人(2012年3月末現在)、軌道部分(市内線)の一日平均利用者数は103,600人(2009年度調査)で、10万人を超えているのは全国でも広島電鉄のみという路面電車王国です。営業区間35.1km(※営業区間については後述)は長さ日本一で、百万都市の基幹公共交通としての役割を担っています。

と…さらっと「路面電車」と言っちゃってますが、あなたはきちんと説明できますか?

実はこの定義が結構複雑で、日本において路面電車とは軌道法という法律に基づいて運営されている運送機関を指します。が、それとは別の鉄道事業法という法律に基づいて運営されている「路面電車」もあり、広島においては軌道法に基づく路面電車は市内線の19.0kmで、これに鉄道事業法に基づく宮島線(広電西広島~広電宮島口)16.1km分を合わせた35.1kmが実際の営業区間になります。

※鉄道にあたる宮島線は、昔は路面電車でなく普通の鉄道車両を使っていましたが、利便性を高めるため市内から路面電車を直通させるようになり、今では鉄道車両を追い出してしまいました。その名残で、市内線から宮島線に入ると、運賃の呼び方が「市内」運賃から「直通」運賃に変わります。

広島に初めて路面電車が走ったのは1912年、以来100年以上にわたって広島市民の貴重な交通手段として活躍しています。原爆投下時には壊滅的な被害を受けましたが、被爆からわずか3日後に運行を再開した路面電車は広島復興のシンボルにもなったのです。

時が下って1960年代頃から、モータリゼーションの進行により他府県では路面電車が続々と廃止されました。広島でも道路を占領する軌道が渋滞の原因だとして廃止論があがったこともありましたが、1978年に軌道が路面電車専用道になるなど路面電車と共存する街づくりが図られ、現在に至っています。

また広島の路面電車は動く交通博物館とも言われ、路線が廃止された京都や大阪、遠くはドイツなど各地からやって来た車両が広島で活躍しています。被爆当時運行されていた車両も、まだ3台が現役です。こういった古い車両だけでなく、最近はLRT車両(Light Rail Transit:従来の路面電車の走行環境・車両等をグレードアップさせた、人や環境にやさしく経済性にも優れた公共交通システム)も導入が進み、大型・低床で乗りやすく利用者に優しい車両も増えてきました。利便性を高めるため電停改良が行われたり路線見直しの検討が行われているようで、今後ますます充実発展し、いつまでも広島の顔であってほしいと思っています。いつも乗客が多く滅多に座れないのが玉に瑕ですが…。

あ、そうそう。最初に「広島といえばお好み焼き」と言いましたが、生まれも育ちも広島なのに、実はお好み焼きはあまり好きではない…というか日常的に作る&食べる習慣がなく、今年になってまだ一度も食してなかったりします。広島人として失格?!

参考サイト
ウィキペディア「路面電車」
ひろでんアベニュー「電車事業への取り組み-路面電車からLRTへ」
一般社団法人公営交通事業協会「平成19年度 路面電車事業の活性化に関する調査研究」より
はこだて市場-函館の路面電車「日本の路面電車-営業キロ数と利用者数」

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