『ニュー・シネマ・パラダイス』  ~ mo-riのシネマシアターvol.2 ~

今回の映画紹介は、

ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso)は、1988年公開のイタリア映画。監督はジュゼッペ・トルナトーレ

この映画は、私がまだ学生の頃に初めて観た映画で、その時はあまり関心がなかったのですが、20代になりもう一度観たらハマってしまい、何度もビデオを観た映画です。

長野県に住んでいた頃、その時に出会った陶芸家の先生に初対面にもかかわらずに
『君はこれまで観た映画の中でどの映画が印象に残っている』とたずねられました。その時にとっさに、ニュー・シネマ・パラダイスと答えました。その陶芸家の先生も「ぼくも!!」と。それから映画の話で華が咲き、そのきっかけで、その陶芸家の先生と意気投合し、毎日の様に話をすることができました。その後もその陶芸家の先生とは今でも連絡を取り合う仲になっています。この映画はそれほど心に残り、大げさですけど、人生が変わるぐらいの映画です。

それと映画の内容と相まってエンニオ・モリコーネの音楽がまた良いんです。皆さんもおそらく一度は聴いた事のある曲です。

舞台となったシチリア島も素敵な街でした。何十年前にイタリアを訪れた際に、シチリア島には訪れなかったのを、今でも後悔しているぐらいでした。

ストーリーは、
ある晩、ローマ在住の映画監督サルヴァトーレのもとに故郷の母から電話が来て、アルフレードが死んだこをと告げる。サルヴァトーレはベッドで寝ながら、昔のことを思い出す。
第二次世界大戦中「トト」と呼ばれていた幼いサルヴァトーレ少年の父は戦争に取られ、彼はシチリア島の僻地の村で、母と妹と暮らしている。当時、村のたった一つの娯楽施設は、村の中心の広場にある教会を兼用した小さな映画館だった。当時の、外界から隔絶したシシリーの田舎の住人たちには、その映画館は外の世界に通じる、たった一つの窓だった。週末になり、映画館で古い映写機が鳴り出すと、アメリカ映画に出てくる信じがたい豊かさや、保守的な村ではありえないロマンティックな男女関係など、目を丸くして見ている村人たちの前に、外の世界が写しだされた。新作の輸入映画のかかる夜、村人たちはみな映画館に集まってスクリーンに声援を送り、またラブシーンを教会の謹厳な司祭が削除させた箇所では、揃ってブーイングを鳴らすのだった。

映画に魅了されたトトは何度も映写室に入り込んで、そのたび映写技師のアルフレードにつまみ出されていた。ある事件をきっかけに2人は親しくなり、アルフレードはトトに映写機の操作を教えるようになった。ある日映画館が火事になり、フィルムを救い出そうとしたアルフレードは、火傷で視力を失った。やがて父親の戦死が伝えられ、トトは新しく建て直された映画館「新パラダイス座(Nuovo Cinema Paradiso)」で子供ながら映写技師として働き、家計を支えるようになった。

年月が過ぎ、若者となったトトはムービーカメラを手に入れ、自分でも映画を撮影するようになる。駅で見かけた美少女エレナとの初恋を経てトトは軍隊に徴兵されるが、除隊後村に帰ると映写室には別の男が座り、エレナは音信不通となっていた。落ち込むトトにアルフレードは「若いのだから外に出て道を探せ、村にいてはいけない、そして帰ってきてはいけない」と言ってきかせる。「人生はお前が観た映画とは違う、もっと困難なものだ!」。トトはその言葉に従って列車に乗り、ローマに向け旅立った。
30年後、映画人として成功し初老となったサルヴァトーレはアルフレードの葬儀に出席するため、年老いた母の待つ故郷の村に帰ってきた。そこで彼は「新パラダイス座」がすでに閉館し、建物の取り壊しも近いことを知る。サルヴァトーレはアルフレードが彼に遺した形見を渡される。ローマに戻ったサルヴァトーレはそのフィルムを映写させる。そこには・・・
ちょっと、お時間があるときにでもいいので、観てみてください。

私のおすすめ映画の1本です。

 

 

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