秋といえば…運動会!でもこの発想は古い?!

どうも、よっさんです。

秋です!…猛暑、豪雨、涼しくなったかと思えばまた残暑で体感季節ぐだぐだ…そんな陽気ですが、秋といえば何か?! またブログメンバーのリレー企画が始まりました。私にとっての「秋」は…サンマ、栗ごはん、もう何でもおいしい季節……いかん、また食べ物に走ってしまった(汗)そんな食欲至上オンナ返上のためにも、健康的に「運動会」を挙げたいと思います。

運動会はもともとヨーロッパが起源だと言われていますが、日本の運動会のように参加者が一定のプログラムに基づき全体としてまとまりながら競技・演技を行う形式は日本独特で、日本以外で運動会と同じものがあるのは、日本統治を経験した韓国、北朝鮮、台湾や中国東北部の学校に限られるようです。

運動会が日本で行われるようになったのは明治時代で、当初は「競闘遊戯会」「体操会」「体育大会」などと呼ばれていました。日本で最初に行われた運動会は、1874年3月21日に横浜の海軍兵学校で行われた「競闘遊戯会」であるという説がもっとも有力です。行事として広まったのは1878年5月25日に札幌農学校で行われた「力芸会」の後で、わずか数年で北海道内の小中学校に、やがて全国に広がっていきます。

また、初代文部大臣・森有礼は、体育の集団訓練を推奨するため、学校で運動会を実施するよう指導(…強制?)しています。学校という制度ができたばかりのこの頃に、富国強兵をすすめていた政府が先頭に立って学校行事としての普及に努めていたようです。

いかにも日本らしいのが、運動会が行われるようになった同じ頃に諸外国からバレーボールなどの競技も紹介されているのに、実際に運動会で実施されるのはパン食い競争や借り物競争など、おおよそ運動とは呼べないような種目。このあたりは、昔の運動会が家族総出で参加するお祭り的な意味合いを持っていたことに関係がありそうです。

他にも、当時盛んだった自由民権運動から騎馬戦や棒たおしといった種目が誕生したり、日清戦争の影響で海戦や陸戦を模倣した種目が行われるなど、当時の運動会には戦争や政治の影響が色濃く反映されていた面もあるようです。

…と、ここまで秋に関連付けて運動会の歴史をご紹介しましたが、最近では「秋=運動会」と言えなくなっているのをご存知でしょうか?

運動会は、もともと春と秋の年2回開催されていたところが多かったようですが、1964年10月10日の東京オリンピック開催を記念して「体育の日」が制定されたことから、この日に運動会を行う学校が多くなりました。それで「秋」のイメージが根付いたのかもしれません。

しかし、今年度秋季に運動会や体育祭を行う広島市立小中学校は4割そこそこ、地域によってはほとんどが春季開催というところもあり、運動会は“秋の風物詩”でなくなりつつあります。実は、娘の小学校では今月末が運動会ですが、近隣の小学校の多くは春に済ませていて、運動会はこれからだと言うと驚かれることがあります。

春季開催が増えた理由は、週5日制の導入で行事の準備時間確保が難しく行事を分散させるため、練習の始まる9月はまだ暑く熱中症が心配、2学期制の学校では秋は学期末や新学期と重なり忙しい、中学校では受験勉強に支障をきたすため…、いろいろな事情があるようです。

俳句で「運動会」は秋の季語、はまだ変わらないようですが、肝心の子どもたちにはぴんと来なくなっているかもしれませんね。

余談ですが…
今回の記事の下調べ中に、会社運動会の企画運営会社なんてものを発見!最近は社員同士の親睦を深める目的で、運動会や旅行といった社内行事が見直される方向にあると聞いたことがあるので、こんな会社があっても不思議ではないですね。運動オンチで運動にも運動会にも全く興味のない私ですが、このサイトはかわいくて興味を持ちました。

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