本は買う派?それとも借りる派?

本は買う派?借りるは?

お元気ですか?くわわです。

今日は読書について書こうと思います。

皆さんは本が好きですか? 印刷会社のブログをご覧になっているのですから、興味がある方ばかりかとは思いますが…。 私はそんなに読書量が多くはないほうだと思いますが、どこに行くにも本がないと落ち着かない位、本が好きな一人です。

ただいま我が社は繁忙期を迎え、毎日忙しくさせていただいております。仕事が忙しいのはありがたいことだと思いますが、最近は平日にゆっくり本を読む時間がほとんどなくなり、楽しみといえば寝る前に飲む一杯のビールだけです。まるでおやじです。 休日に時間を見つけて頁を開いたりするのですが、寝ころんで見るのがいけないのでしょうか。しばらくすると眠気が襲ってきてZZZ…。しかも本を持ったままで…。 ときには寝食を忘れてのめり込むのが読書の醍醐味ですが、寝る前に読書する習慣のせいか、疲れている時は睡眠導入剤になってしまいます。

ところでみなさんは本を買う派ですか、借りる派ですか?

くわわは買う派です。何故なら本がよく傷むからです。それに気に入ったものは何度も読み返すのです。 出掛ける時は鞄にいれて持ち歩き、家では湯船に浸かりながら読んだりもします。読み終える頃にはしわしわになることもしばしば。借り物だとこんなことは出来ません。本好きが本を大切にしないなんて、言語道断かもしれませんが、どこででも見られる手軽さが読書のいいところだと思います。

買うのは新刊が多いです。 週に一、二度は本屋に行かないと落ち着きません。一週間行かないと、何だか取り残された気持ちになります。 本屋に行くとまず手ぶらでは帰りません。飲み屋に行ってしらふでは帰らないのと同じです(ちょっと違うか)。 本屋って何か人をワクワクさせてくれるものがたくさん詰まっている気がします。 読書は、どこかに出掛けなくても頁をめくった瞬間にその本の世界に入ることができますよね。忙しくてどこにも行けないときでも好きな本を読むだけで、頭の中で自由に色んな世界を巡ることができるので、今の私にはもってこいの娯楽です。後は睡魔と闘うだけです。

最近よく読むのは警察小説というジャンルです。昔から人気がありましたが、ここ10年ほどでこのジャンルを手掛ける作家さんがぐっと増えた印象があります。

身近なようでよくわからない世界だからでしょうか。何か惹かれるものを感じます。

私は大沢在昌の『新宿鮫』で、警察小説の世界に足を踏み入れました。何度もドラマ化されていますからご存じの方も多いでしょう。 孤高の元キャリアの刑事が主人公です。シリーズ刊行から20年以上経っていますが今読んでも面白いです。最初の頃は携帯電話が普及していない時代だったので、読み進めるにつれ、その変遷も辿れます。携帯電話が社会に及ぼした影響って凄いなって改めて思います。

堂場瞬一の『刑事・鳴沢了』シリーズも面白かったです。心に闇を抱えて新潟県警から警視庁に移った刑事が主人公です。原理原則に従って生きているので、同僚や上司に煙たがられてしまう孤高の男で、ちょっと偏屈で不器用なんですが、何故か憎めません。実際そばにいられたらきっと疲れると思いますけど。彼は寡黙で無愛想という設定なのですが、物語が彼の一人称で語られているので当たり前なんですが、よく喋る喋る(笑)。そのギャップに心で突っ込みながら読み進めると面白いです。こちらもドラマ化されてますね。主役を演じた坂口憲二は私のイメージだとちょっと男前すぎる気がしますが…。

今読み返しているのが、今野敏の『隠蔽捜査』です。こちらは前の二作と違って、キャリアのエリート警察官が主人公です。新宿鮫も元キャリアですが、こちらは現役バリバリのキャリアです。エリートと聞くと敬遠してしまいがちですが、しかも彼は東大法学部卒のエリート中のエリート。当然並々ならぬエリート意識も持ち合わせているので、最初はそれが鼻につきます。ですがそれが読み進めるにつれ、どんどん変わっていくのです。 この小説は多くの人に読んでもらいたいけど、ドラマ化してほしくないなあと思っています。何故なら今出てる俳優の中でこれと言う人が全く思い付かないのです。この本をご存じの方、これはという方がいらしたら教えてください。こっそり想像してみますので。

最近は女性が主人公というのが増えましたね。 誉田哲也の『ストロベリーナイト』、乃南アサの『凍える牙』、結城充孝の『プラ・バロック』、深町秋生の『アウトバーン』など。 彼女達の、男顔負けのタフさで行く先々の難題に立ち向かう姿は読んでいて気持ちがいいです。ただ、作者はドラマ化を見越して書いているのか、主人公はみんな揃って際立った美人という設定が多いですね。男が主人公の小説は、誰もが認める男前という設定はあまりなく、時には腹もせりだした冴えない中年というリアリティな設定のものもありますが、女性がそうだとやっぱり夢がないんですかね。

今、『隠蔽捜査』と平行して読み進めているのが横山秀夫の『64』です。持ち運びに不便なので、普段は滅多にハードカバーを買わないのですが、この本は特別です。さすがに鞄に入れて持ち歩けない重さなので家で読んでいますが、ちょっとしわしわになってきたところです(笑)。一気に読むのが勿体なくて、一行ずつ噛み締めるように読んでいます。横山秀夫の筆致力は凄いの一言です。刑事が脚光を浴びることの多い警察小説の世界ですが、刑事だけが警察官じゃないという当たり前のことに気付かされます。

次から次へ、魅力的な警察小説が世に送り出され、読むスピードがついていけないのが悲しいですが、明日からも少しずつ頁をめくっていこうと思います。

他のジャンルについてはまたの機会に、ということで…。

くわわでした。

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